旧暦8月初旬の厄祓い

旧暦8月の初めに、続けて行われる2つの厄祓いの行事です。

ヨーカビー(八日日)— 旧暦8月8日ごろから

悪霊や悪疫を見つけて祓う行事です。 かつては集落の人々が高台に登り、火の玉が上がっている家がないかを確かめたと伝えられます。 現在は、家の中で柏手を打つ、ヒヌカンに御願をする、門前で花火をするといった形で行われます。

シバサシ(柴差し)— 旧暦8月9日ごろから

家に結界を張り、魔物の侵入を防ぐ行事です。 魔除けのサンゲーン(ススキなどを結んで作るもの)をこしらえ、 家の四隅や門に差します。

見つけて祓うヨーカビーと、入れないように守るシバサシ。 攻めと守りが対になった構えです。

なぜこの時期なのか

旧暦8月初旬は、新暦では9月から10月にかけて。 かつての沖縄では台風と疫病の季節にあたり、 旧盆を終えて祖先を送り出した直後でもあります。

祖先を送ったあと、あらためて家を守り直す—— 旧暦8月は、そういう位置にある月です。

このあと旧暦8月10日にはカシチー(赤カシチー)、 旧暦8月15日には十五夜と続きます。 旧暦8月は行事の多い月です。

今も見かけるサンとゲーン

サンはススキやチガヤを結んだ簡素なもので、 魔除けとして、また食べ物が傷まないようにという意味でも使われてきました。 市場で弁当や重箱に添えられているのを見かけることがあります。

シバサシの行事そのものを行う家は減りましたが、 サンは今も沖縄の暮らしのなかに残っています。

旅行で沖縄に来る方へ

家庭ごとの行事のため、旅行への影響はありません。