フチャギを供えて月を拝む
旧暦8月15日は中秋の名月。沖縄ではハチグヮチジューグヤ(八月十五夜)と呼び、 豊作を感謝し、家族の健康を祈る日です。
この日に供えるのがフチャギ。細長い餅に、塩ゆでした小豆をまぶした沖縄独特のもので、 火の神(ヒヌカン)や仏壇に供えます。甘くなく、素朴な味です。 旧暦8月に入ると、スーパーや餅屋の店頭に並びます。
小豆には魔除けの意味があるとされ、まぶした豆を月に見立てるという説明も聞かれます。 月桃(サンニン)や芭蕉の葉を敷いて供える形も残っています。
十五夜は「村の行事」の日でもある
家庭で月を拝むだけでなく、この日の前後には各地で豊年祭が行われてきました。 村踊り(村遊び)や綱引きなど、内容は地域によってさまざまです。
代表的なのが糸満大綱引で、 今も旧暦8月15日のまま行われています。
本州の十五夜との違い
同じ「旧暦8月15日」でも、供えるものが違います。 本州ではすすきと月見団子、沖縄ではフチャギです。
日付そのものは全国共通で、中秋の名月の日は本州も沖縄も同じ日です。 ただし新暦では毎年変わり、9月上旬から10月上旬の間を動きます。
旅行で沖縄に来る方へ
フチャギはこの時期だけの季節もの。スーパーの餅コーナーで手に入ります。 甘い菓子を想像すると意外に思うかもしれませんが、沖縄の秋の味です。