織姫と彦星の話ではありません

沖縄の旧暦7月7日のタナバタは、本州の七夕とはまったく性格が違います。 笹飾りも短冊もなく、星に願いをかける行事でもありません。

これは旧盆を前にした、祖先への知らせの日です。

墓を掃除し、簡素な供え物をして、 「もうすぐお盆ですよ」と祖先にお迎えの準備を伝えます。 この墓参りはソーローウンケー(精霊御迎)とも呼ばれます。

トートーメー(祖先代々の位牌)をまつる宗家が、 家族だけで静かに行うことの多い行事です。

旧盆の6日前

旧暦7月7日と旧暦7月13日。タナバタは旧盆の6日前にあたります。

沖縄の旧盆は、この日から始まっていると考えることもできます。 知らせを受けた祖先を、6日後に迎える——という流れです。

そのため、旧盆が9月にずれ込む年は、タナバタも8月下旬になります。 このページ上部の日程表で、その年の日付をご確認ください。

墓事を行う日とされてきた

この日はヒーナシ(日無し)、つまり日柄を選ばなくてよい日とも言われ、 墓の改葬や建て替えなど、墓に手を入れる作業を行うのに良い日とされてきました。

沖縄では、ふだん仏壇のものにはむやみに触れないものとされる考え方があり、 その意味でもこの日は特別な位置にあります。

作法や考え方は地域・門中によって異なります。 ご自身の家のやり方は、ご家族や地域の方にお尋ねください。

旅行で沖縄に来る方へ

家庭と墓での静かな行事なので、旅行への影響はほとんどありません。 ただし、この日以降は旧盆の準備が本格化していきます。 旧盆期間の旅行を計画している方は、旧盆に沖縄旅行する人へをご覧ください。