八重山の旧盆は、エイサーではなくアンガマ
沖縄本島の旧盆にエイサーがあるように、八重山の旧盆(ソーロン)にはアンガマがあります。
あの世(グソー)からの使いとされる翁のウシュマイと媼のンミーが、 ファーマーと呼ばれる子孫たちを引き連れて家々を巡り、 祖先を供養して子孫の繁栄を祈ります。
ウシュマイとンミーは白い面をつけ、独特の高い裏声で話します。 この世のものではない、という約束事です。
名物は「トンチ問答」
仏壇に拝んだあと、ファーマーたちが踊り出します。 その傍らで交わされるのが、ウシュマイ・ンミーと見物人との問答です。
見物人が「あの世はどんなところですか」といった問いを投げかけ、 ウシュマイとンミーが八重山の方言で当意即妙に答えていきます。 台本のない即興のやりとりで、笑いが起きます。
あの世からの使いに、直接ものを尋ねられる—— この一年に一度の機会が、アンガマの最大の魅力とされています。
日程は旧盆と同じ
アンガマは旧盆の3日間(旧暦7月13〜15日)の夜に行われます。 旧盆が動けばアンガマも動きます。
新暦では年によって8月上旬から9月上旬まで変わりますので、 このページ上部の日程表でご確認ください。
見に行きたい方へ
アンガマが訪れるのは、基本的にその年に不幸のあった家など、各家庭の仏壇の前です。 観光客が自由に立ち入る場ではありません。
一方で、公民館や商店街など公開の場で行われる回もあり、 そこでは見物させてもらえます。 石垣島に旧盆の時期に滞在するなら、地元の告知を探してみてください。
家庭を訪れているアンガマに出会ったときは、 沿道からそっと見せてもらうのが良い関わり方です。 問答は八重山の方言で交わされます。意味が分からなくても、 その場の空気を味わうだけで十分に面白い行事です。