トゥンジーに食べるジューシー
沖縄では冬至をトゥンジーと呼びます。一年で最も昼が短く、夜が長い日です。
この日に作るのがトゥンジージューシー(冬至雑炊)。 米に豚肉、にんじん、田芋(ターンム)や甘藷などを入れて炊き込んだご飯で、 仏壇や火の神(ヒヌカン)に供えて、家族の健康を祈ります。
本州でかぼちゃを食べ柚子湯に入るのに対し、沖縄はジューシーです。
田芋が入る理由
田芋は水を張った田で育つ芋で、旬はちょうど11月から2月。 掘ると親芋から子芋が連なって採れることから、 子孫繁栄や家族の成長を象徴する縁起物として、祝いの席で使われてきました。
芋類は、農作物に恵まれない時代の沖縄を支えた食べものでもあります。 トゥンジージューシーは、その積み重ねの上にある料理です。
冬至は「日付が動かない」行事
このサイトが扱う行事の多くは旧暦で決まるため日付が動きますが、 冬至は太陽の位置(太陽黄経270度)で決まる二十四節気です。 そのため新暦では毎年12月21日か22日ごろに落ち着きます。
そして冬至は、旧暦のしくみそのものの基準点でもあります。 冬至を含む月を旧暦11月とする——これが旧暦の月名を決める出発点です。 うるう月をどこに入れるかも、この冬至を起点に決まります。
日付が動かない冬至が、動く旧暦を支えている、というわけです。 仕組みについては旧暦カレンダーもご覧ください。